ITS 11 ブログ

規制速度見直しに我らの意見を

島下泰久

10月末、我々ドライバーにとって非常に注目すべきニュースが流れた。警察庁が、車両の規制速度の見直しを検討する委員会を設置したというのである。
一般道で60km/h、高速道路で100km/hという現在の法定最高速度は、何と1963年に決定されたもので、以後一切見直されてこなかった。規制速度の決定方法自体も、1989年から不変だという。道路環境等々の交通実態や事故の実情、そして何より車両の性能が変化している中、さすがに実情との乖離が大き過ぎるという声が高まっているのが、設置の理由とのこと。遅過ぎるだろうという気はもちろんするが、それでもこうした議論がようやくできるようになったというのは歓ぶべきことだ。
そして実は10月27日、すでにこの「規制速度決定の在り方に関する調査研究検討委員会」の第1回会合が行なわれた…らしい。らしいというのは、そこに僕が出席していたからではないからだが、ちょっと残念に思ったのは、僕じゃないとしても誰かモータージャーナリストが、そこに入っていてほしかったということである。構成メンバーは大学教授、警察庁交通局や国土交通省道路局、自動車局などのお役人に、科学警察研究所等々の人たちが中心で、我々と近いとすれば、JAF MATE代表取締役氏くらい。それがダメだと言うつもりは毛頭無いが、果たして今の日本の、そして世界のモビリティの現状を、正確に認識して正しい結論を導いてくれるのかと言えば、正直不安が無いとは言えない。
そこで提案。委員会構成メンバーは固定であるならば、是非会合ごとのパネラーとして我々を呼んではもらえないだろうか? 別にここに居る人間でなくても良い。日本の、海外の交通事情を実体験してよく知る人が居ないなんて不自然は、是非回避してもらいたいと切に思う。
もちろん、そうなるためには我々ももっと強く声を上げていかなければいけない。自戒を込めたりもしつつ、今回はこんなことを書いてみた。

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