コラム

見ることが安全運転のすべて!

見せる運転、見られる運転を心がけよう

私たちがクルマを運転するという行動には、段階的に「認知~判断~操作」の3つの作業をしています。ふつう「運転のうまさ」とか「安全運転ができる」といえば、操作面など「運転技術」を重視しがちですが、はたしてそうでしょうか。データーを見ると、日本で発生している交通事故の約9割は、「認知の欠如(73%)」と「判断のミス(19%)」によって起きていることが分ります。操作ミスは8%程度しかないのです。つまり、よく見ることが安全運転のすべてと言っても過言ではありません。

それらのことから、真の運転の上手さとは、運転テクニックや操作面だけでなく、混合交通の中で、交通弱者(歩行者・自転転車・バイク)や周囲の車両とのコミニケーションや、人との付き合いをいかに上手くやって行けるかどうかにかかっているのです。

ドライバーの多くは、自分のクルマは自分一人で運転していると思っていますが、実は、周囲を走るドライバー(車両)の協力があってこそ、自分の走るスペースが確保されているのです。つまり、クルマを走らせるという運転者の行為は半分で、残りの50%は周囲のクルマやバイク・自転車・歩行者などの協力があって可能となっているのです。

安全というものは、すべてに共通で「運転における安全性」も家庭や職場内における「社会生活上の安全性」も同じで、朝のあいさつから、約束を守る、整理整頓、ゴミはごみ箱へなど、周囲に迷惑をかけない、気配りのできる人が安全運転もできる人ということになります。皆さんも、運転技術だけを磨く前に、人との付き合い方も磨きましょう。


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